【カテゴリ:パソコン ML115-G5】
前回の日記に書いた『ML115-G5』の続きです。5月9日(日)に秋葉原で買ってきたグラフィック・カードの『GIGABYTE Radeon HD4350 512MB GDDR2 PCIE-Ex2』ですが、
もしかしたら、IBMの液晶モニタ『T221』につなげて『QUXGA-W(3840x2400)』の表示ができるのではないか?
と思い、『ML115-G5』に装着して試してみました。
結果から先に書くと、試したOSは『WindowsXP Pro (32bit) SP3』と『Windows2000』ですが、両方とも表示することができました。
ただし、リフレッシュレートは 13 ヘルツです。
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数年前だったら、グラフィック・カードだけで数万円以上したでしょう。
ですので、3840x2400 の解像度を表示することが可能なPCのハード一式を、今ではこんなに安く手に入れる事ができるなんて、ちょっと驚きではないでしょうか。
...
前回(5月14日)の日記では、買ってきたパーツを装着したところまで書きましたが、今度は、OSをインストールすることにしました。
最初の目的では、『Linux(Ubuntu)』をインストールしようと予定していたのですが、前述のとおり『T221』との接続確認を思い立ったため、
ハード一式の動作確認の意味合いも含めて、まずは、OSは『Windows』を入れてみることにしました。
『Linux(Ubuntu)』は、後回しに計画変更です。
本来なら、ここで『Windows』を新規インストールするところなのですが、ダメもとで、もう1台所有していた『ML115-G5』のハードディスクから、まるごとコピーしてみることにしました。
もう1台所有しているほうの『ML115-G5』のハードウェアの概要は、以下のとおりです。
CPU:Athlon X2 5000+
メモリ:2GB(non-ECC)
CFD ELIXIR W2U800CQ-1GLZJ(DDR2 PC2-6400 CL5 1GB * 2)
HDD:160GB(本体標準品そのまま)Seagate製
VGA:GeForce8400GS
LEADTEK WinFast PX8400GS TDH Silent 256MB
SOUND :CREATIVE Sound Blaster VX (SB-5.1-VX)
ハードディスクのパーティーションは、50GBずつの3ドライブで、『C:』に『Windows2000』、『D:』に『WindowsXP Pro (32bit) SP3』がインストールされており、デュアルブートとなっています。
今度の新しいほうの『ML115-G5』のハードウェアの概要は、以下となります。
CPU:LE-1640B(本体標準そのまま)
メモリ:1GB + 512MB(共に DDR2-800 ECC)合計 1.5GB
HDD:160GB(本体標準品そのまま)Western Digital製
VGA:SAPPHIRE Radeon X1600 PRO 256M GDDR3 PCIE HDMI
SOUND :CREATIVE Sound Blaster VX (SB-5.1-VX)
ハードディスクのまるごとコピーは、『EASEUS Disk Copy 2.3』というフリーソフトを使いました。(このソフトについては、当ブログ2009年7月24日の日記参照方)
まず『Windows2000』を使用するため、『BIOS』で『ACPIの設定を 1.0』に設定しました。
次に、コピーしたハードディスクから『Windows2000』を起動したところ、『ディスプレイ アダプタ』のドライバのみ、OSから更新を要求されました。
この時点では、グラフィック・カードに、『SAPPHIRE Radeon X1600 PRO 256M GDDR3 PCIE HDMI』がささっていたため、以下のサイトからダウンロードした『Catalyst 6.2』というソフトウェア/ドライバをインストールしました。
Catalyst^(TM) 6.2 Display Driver for Windows 2000:
http://support.amd.com/us/gpudownload/Pages/radeonx-2k.aspx
(補足:Catalyst では、6.2 という数字は、2006年 2月のバージョンを意味します)
これで『WUXGA(1920×1200)』が表示され、特に何も問題なく動作しました。
そして、再起動して今度は『WindowsXP Pro (32bit) SP3』です。
CPU,メモリサイズ,HDD,VGA等変更されている為、当然『アクティベート』を要求されるものと予想していたのですが、なんと『アクティベート』は不要でした。
ギリギリセーフだったみたいです。もしDVDドライブも変更していたら、『アクティベート』を要求されていたのかもしれません。
ちなみに、これらのOSは使い続けるつもりはありません。あくまでもハードウェアの動作確認と実験用ですので、念の為。
『WindowsXP Pro (32bit) SP3』でも、やはり『ディスプレイ アダプタ』のドライバのみ、OSから更新を要求されました。
ドライバは、以下のサイトからダウンロードしてインストールしました。
ATI Catalyst^(TM) Legacy Display Driver:
http://support.amd.com/us/gpudownload/windows/Legacy/Pages/radeonaiw_xp.aspx?type=2.4.1&product=2.4.1.3.13&lang=Japanese
『Windows2000』同様、『XP』でも『WUXGA(1920×1200)』が表示され、何も問題はありませんでした。
...
いよいよ、モニタ『T221』と接続して『QUXGA-W(3840x2400)』の表示です。
『T221』の『EDID』設定値は、29 です。
まず、『ML115-G5』本体にささっているグラフィック・カードを『GIGABYTE Radeon HD4350 512MB GDDR2 PCIE-Ex2』に交換しました。
モニタ『T221』との接続は、モニタ付属二股ケーブルの『プライマリ側のコネクタ』を、グラフィック・カードのDVIコネクタに差込みました。
まずは、OSは『WindowsXP Pro (32bit) SP3』からです。
ドライバは、以下のサイトからダウンロードしてインストールしました。
Drivers & Support | GAME.AMD.COM:
http://game.amd.com/us-en/drivers_catalyst.aspx?p=xp/radeonx-xp
最新バージョンの『ATI Catalyst^(TM) 10.4 Display Driver for Windows XP Professional/Home Edition』です。
『Catalyst Control Center』をみますと、『Maximum reported resolution』(最大解像度)が『1920x2400』となっており、この時点では『3840x2400』は無理のように思われました。
ネットを検索したところ、バージョン 9.4 で表示できたとの報告がヒットしたため、いったん『Catalyst』ドライバをアンインストールし、以下のサイトからダウンロードした『ATI Catalyst^(TM) Display Driver Version 9.4』を再度インストールしてみました。
ATI Catalyst^(TM) Display Driver:
http://support.amd.com/us/gpudownload/windows/9-4/Pages/radeonaiw_xp.aspx?&lang=Japanese
バージョン 9.4 での『Catalyst Control Center』では、『Maximum reported resolution』が『3840x2400』となっています。
そこで、『Displays Properties』で『Desktop area』の選択肢に『3840x2400』が表示されたため、『3840x2400』に設定してみると...
できました。
↓『画面のプロパティ』です。
...
この後、試行錯誤の結果、『Catalyst』の最新バージョン 10.4 でも『3840x2400』が表示できるのが確認できました。
ただし、以下のような『HDMI(オス)→DVI(メス)』の変換コネクタが必要でした。
この変換コネクタを使用して、グラフィック・カードのHDMIコネクタと、モニタ付属二股ケーブルの『セカンダリ側のDVIコネクタ』をつなぎます。
すると、つないだ瞬間に、自動で『Catalyst Control Center』の『Maximum reported resolution』が『1920x2400』から『3840x2400』に切り替わります。
そうすると、『3840x2400』で表示できるようになります。
いったん『Maximum reported resolution』が『3840x2400』に切り替わると、HDMIとつないだ『セカンダリ側のDVIコネクタ』をはずしても、『3840x2400』は表示可能な状態のままです。
ですが、シャットダウンして再起動すると、またもとの『1920x2400』に戻ってしまいます。
このように、いちいち再起動のたびに、 HDMI と『セカンダリ側のDVIコネクタ』をつなぐのは面倒なので、(古いバージョンではありますが)バージョン 9.4 を使用したほうが簡単でしょう。
...
そして、今度は『Windows2000』です。
残念ながら最新の『Catalyst』では、『Windows2000』はサポートされていません。
更に、一般的には『HD4350』などは、『Windows2000』で使用できないと思われているようです。
が、実は使用できるんです。
以下のブログサイトにて、『Windows2000』用のドライバが公開されており、入手することができます。
ATI Radeon Graphic Driver 8.x/9.x for Windows 2000【BM】 - Windows 2000 Blog:
http://blog.livedoor.jp/blackwingcat/archives/571484.html
自分は、ここから『2009/12/27 Version 9.12Beta2(AGP+HDMI)』をダウンロードさせていただき、インストールしました。
インストール方法について注意ですが、ドライバは『デバイス ドライバのアップグレードウィザード』にて
『このデバイスの既知のドライバを表示して、その一覧から選択する』を選択し、
『ディスク使用』で、zipファイルを展開した中に含まれる『xxxx.inf』ファイルを指定します。
再起動後、『Catalyst Control Center』の『Maximum reported resolution』を見ると『1920x2400』となっていますので、
前述の『Windows XP』の『Catalyst バージョン 10.4』のときと同様に、
変換コネクタを使用して、グラフィック・カードのHDMIコネクタと、モニタ付属二股ケーブルの『セカンダリ側のDVIコネクタ』をつなぎます。
『Displays Manager』で『Detect Displays』ボタンをクリックすると、『Maximum reported resolution』が『1920x2400』から『3840x2400』に切り替わります。
そして、『Displays Manager』の『Force ...』プルダウンメニューの『Desktop area』から『3840x2400』を選択して『Apply』をクリックすると『3840x2400』で表示されます。
...
せっかく、『GIGABYTE Radeon HD4350 ...』で、『3840x2400』の表示を確認したのですが、今後は、『SAPPHIRE Radeon X1600 ...』に戻す予定です。
理由は3Dゲームをしないため、自分の使用環境では、体感上でもベンチマーク上の数字でも『SAPPHIRE Radeon X1600 ...』のほうが早いのと、実用上、『T221』とつなげて『3840x2400』を使用する機会はほとんど無いと思うので。
以下は、HDBENCH の結果です。(表示解像度は『WUXGA(1920×1200)』)
↓『GIGABYTE Radeon HD4350 ...』
↓『SAPPHIRE Radeon X1600 ...』
5月17日(月) 02:15 追記
↓『Windows2000』を使用し、『3840x2400』のサイズで表示したときの画像です。
5月19日(水) 20:30 追記
2011年1月17日(月) 18:50 下記に書かれていた追記内容を修正しました
『SAPPHIRE Radeon X1600 PRO 256M GDDR3 PCIE HDMI』では、Windowsで『3840x2400』の表示をすることができませんでしたが、『Ubuntu 10.04 LTS』では表示することができましたので、上記の中の
なお、『SAPPHIRE Radeon X1600 PRO 256M GDDR3 PCIE HDMI』はシングルリンクのため、『3840x2400』は表示できません。
という箇所の記述は誤りでした。
よって、打ち消し線による削除としました。
補足となりますが、シングルリンクでも 13Hz で『3840x2400』の表示が可能です。
【追記】2012-09-17 01:10 記事のタイトルを変更
変更前:単なる日記
変更後:『ML115-G5』に『HD4350』を装着し『Windows2000』で『QUXGA-W(3840x2400)』の表示ができた
変更前:単なる日記
変更後:『ML115-G5』に『HD4350』を装着し『Windows2000』で『QUXGA-W(3840x2400)』の表示ができた
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