【カテゴリ:パソコン ML110-G5】
今回は、『ML110-G5』に『CPUクーラー』の『刀3』を載せて動かすことができるのかを試してみました。↓『刀3』の画像です。(当ブログの8月20日の記事から引用)
実は最初の目的は、『ML115-G5』に載せてある『刀3』のヒートシンクのグリスを塗り直すことでした。
しかし、グリスを塗り直すために『刀3』を取外すのであれば、せっかくなので、この機会に『ML110-G5』にも『刀3』を載せられるのかを試してみようと思い、試すことにしました。
『ML115-G5』に『CPUクーラー』の『刀3』を載せた件については、当ブログの8月22日の記事(=”『ML115-G5』の『CPUクーラー』を『刀3』に交換”)を参照してください。
画像が多くてかなり長くなりそうです。
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↓『刀3』を取外すために、グラボとハードディスクとメモリを取外しました。
『ML115-G5』から『刀3』を取外しました。
↓取外した『刀3』のヒートシンクに付着しているグリスの画像です。
↓CPU側に付着しているグリスの画像です。
↓参考までに、前回グリスをCPUに盛り付けたときの画像です。
中央にグリスを盛り付けたため、グリスの付着面が丸くなったようです。
↓『ML110-G5』から『標準のCPUクーラー』を取外す前の状態の画像です。
『ML110-G5』から『標準のCPUクーラー』を取外しました。
↓取外した『CPUクーラー』のヒートシンクに付着しているグリスの画像です。
↓CPU側に付着しているグリスの画像です。
↓マザーボードのネジ穴4箇所に六角スペーサーをはめて、CPUの上にグリスを盛り付けました。
ここで、CPUの上に『刀3』を載せるのですが、ファンの電源コネクタの4ピン目のリード線が外してあったため、元の状態になるように、PWM用の4ピン目のリード線を差し込みました。
↓4ピン目のリード線が外してある状態
↓4ピン目のリード線を差し込んで取り付けた状態
そして、CPUの上に『刀3』を載せて、ネジで固定してみたのですが、特に回りと干渉するようなこともなく、スペース的にも余裕がありました。
以下、『ML110-G5』に『刀3』を載せて取り付けた際の画像です。
六角スペーサーに『刀3』を載せてネジ止めする際の注意点についてですが、
六角スペーサーが、『刀3』の取り付け金具の中を通り抜けるような配置にしてネジ止めしたほうがよいです。
そうすることで、わずかですがCPUとの接触面に圧力をかけられるためです。
↓六角スペーサーとネジの画像
...
さて、『ML110-G5』の電源をオンし、BIOS の画面を表示してみました。
すると、なんとCPUファンとケースファンが、共に回転数が大きくなったり、小さくなったりを繰り返すような状態になっていました。
ファンの音も回転数に合わせて、大きくなったり、小さくなったりしており、なんというか、とても奇妙な現象でした。
↓CPU FAN 933.70 RPM, SYSTEM FAN 4035.51 RPM
↓CPU FAN 1315.44 RPM, SYSTEM FAN 2868.61 RPM
この後、BIOS を抜けると、電源が自動でオフになりました。
再度、電源をオンして BIOS 画面を表示し、『System Event Log』を確認すると、『CPU FAN』のセンサーにおいて、『Lower Critical Going Low, Assertion』というメッセージのログが記録されていました。
どうやら、CPUファンの回転数が下限リミット値以下となってエラーとなり、電源がオフになったようです。
ところで、『ML110-G5』や『ML115-G5』で、電源オン直後にファンの回転数が最大となり、爆音になるというのは、立ち上がり時にCPUを冷却するためだという説を目にしたことがありますが、
そうではなくて、PWMによるファン制御が正しく動作しているか否かをチェックするためではないかと思いました。(単なる自分の推測ですが)
さて、このままでは起動できないため、『刀3』のファンの電源コネクタから4ピン目のリード線を外すことにしました。
こうすることで、ファンの回転数が最大(約 2,500回転)で固定となります。
再度、電源をオンして BIOS 画面を表示しました。
↓CPU FAN 2560.16 RPM, SYSTEM FAN 1408.84 RPM
↓この時の CPU の温度は 31.00 度でした。
やはり、PWM制御のための4ピン目を外して回転数を固定にしたおかげで、先程のようなファンの異常は発生しなくなりました。
この後、BIOS を抜けて起動してみたところ、通常どおり『ウィンドウズ』や『Ubuntu』などのOSが問題なく立ち上がりました。
以上により、『ML110-G5』で『刀3』が使用できることを確認できたため、『刀3』を取外して、元の標準のCPUクーラーに戻すことにしました。
『ML110-G5』から『刀3』を取外しました。
↓取外した『刀3』のヒートシンクに付着しているグリスの画像です。
↓CPU側に付着しているグリスの画像です。
↓元の標準のCPUクーラーに戻すために、4箇所の穴に取り付けた六角スペーサーを取外し、CPUに再度グリスを盛り付けました。
↓『ML110-G5』に、元の標準のCPUクーラーを取り付けました。
電源をオンして BIOS 画面を表示しました。
↓CPU FAN 1831.50 RPM, SYSTEM FAN 1874.76 RPM
↓この時の CPU の温度は 33.00 度でした。
『刀3』を使用したときの CPU 温度が 31度なのに対して、標準のCPUクーラーが 33度なので、『刀3』のほうが冷却能力が勝っているようです。
ただ、『刀3』はファンの回転数が常時最大の約 2,500回転で駆動していますが、標準CPUクーラーは、PWMにより回転数が可変なので、単純には比較できないように思います。
...
あとは、『ML115-G5』のほうでの確認です。
『ML110-G5』から取外した『刀3』を、元の『ML115-G5』に取り付けました。
『ML115-G5』にて、今回グリスをシルバーグリス(SG-77010)に塗り替えてみたわけなのですが、その効果はというと...
残念ながら、ほとんど変わりありませんでした。
(補足:使用しているCPUは、Athlon 64 X2 5000+ です。)
以下は、BIOS 画面を表示して10分程度放置した際の最大値です。
↓塗り替える前に測定したときの温度は、CPU 43度,フロントの温度センサー 22度
↓塗り替えた後に測定したときの温度は、CPU 42度,フロントの温度センサー 21度
フロントの温度が1度下がっているのは、最初の測定時から時間が経過したために部屋の温度が下がっているためだと思います。
それに比例して CPU も1度下がっているだけのようです。
もう少し効果があると期待していたのですが、ちょっとがっかりでした。
しかし、これからは寒くなっていくので、もうCPUの温度とかを気にする必要はなさそうです。
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