【カテゴリ:パソコン ML110-G5】
『ML110-G5』のCPUですが、一昨日買った『Celeron E3400』(LGA775/2.6GHz/65W/DUAL-CORE)に交換しました。交換して正常動作を確認した後は、3.46GHz にオーバークロックしました。
オーバークロックの方法については、以前このブログの9月28日に書いた
”『ML110-G5』のCPUをアルミホイルを使ってオーバークロックした”
の内容と同様ですので、詳細はそちらを参照してください。
CPU交換前の『ML110-G5』のハードウェア環境は、以下のとおりです。
CPU:インテル Celeron 440 2.00GHz(=本体標準)
メモリ:1GB + 1GB(共に DDR2-800 ECC)合計 2GB
(=本体標準 1GB に、ML115-G5 に付属されていた 1GB を追加)
HDD:160GB(本体標準 Seagate製)
VGA:SAPPHIRE Radeon X1600 PRO 256M GDDR3 PCIE HDMI
SOUND :なし
...
↓交換するCPU『Celeron E3400』の概観画像です。
スポンサーリンク
(注意)CPUクーラーは、『ML110-G5』本体標準のものをそのまま使用するため、リテールパッケージに付属されていた上の画像のCPUクーラーは、使用しません。
↓CPU交換前の概観です。
以下は、CPUクーラー及びCPUを取外した際の画像です。
↓左側が取外したCPU(Celeron 440)で、右側が新しいCPU(Celeron E3400)です。
↓新しいCPUをソケットに取り付けました。
↓CPUの中央にシルバーグリス(SG-77010)を盛り付けました。
↓CPUクーラーを取り付けました。
↓BIOS の画面上では CPU Speed に『2.60 GHz』と表示されており、正しく認識されていました。
↓BIOS 画面上での CPU の温度は、39度となっていました。
↓BIOS 画面上でのファンの回転数は、『CPU FAN 1315.44 RPM』,『SYSTEM FAN 1376.27 RPM』でした。
↓『Windows 2000 SP4』を起動し『CPU-Z』などを実行して確認したときの画像です。
↓『Windows 2000 SP4』上での『HDBENCH』の実行結果です。
↓『Ubuntu 10.10』を起動して『システムモニタ』を表示してみました。
↓『Ubuntu 10.10』上で『VMware Player 3.1.3』を実行し、さらに仮想OSとして『Windows XP Pro SP3』を起動した際の画像です。
↓仮想OSの『Windows XP Pro SP3』上で『HDBENCH』を実行した結果です。
以上でCPUのノーマル状態での動作確認は終了です。
以降は、オーバークロックです。
↓アルミホイルを使って、CPUの接点を結合しました。
↓CPUをソケットに取り付け、グリスを盛り付けました。
(CPUの取り外しや取り付け作業は、前述と同様であり、上の2枚以外の画像はクドくなるので省略しました)
↓BIOS の画面上では CPU Speed に『3.46 GHz』と表示されており、オーバークロックに成功しました。
↓BIOS 画面上での CPU の温度は、39度となっていました。(=オーバークロック前と同じ)
↓BIOS 画面上でのファンの回転数は、『CPU FAN 1360.54 RPM』,『SYSTEM FAN 1384.27 RPM』でした。(=オーバークロック前とほぼ変わらず)
↓『Windows 2000 SP4』を起動し『CPU-Z』などを実行して確認したときの画像です。
↓『Windows 2000 SP4』上での『HDBENCH』の実行結果です。
注意:上の『HDBENCH』の実行結果で、Float の数値がオーバークロック前よりも、かなり低くなっていますが、ネットで検索して調べたところ、これは『HDBENCH』のバグであることが分かりました。
↓『Ubuntu 10.10』を起動して『VMware Player 3.1.3』を実行し、さらに仮想OSとして『Windows XP Pro SP3』を起動した際の画像です。
↓仮想OSの『Windows XP Pro SP3』上で『HDBENCH』を実行した結果です。
この後、『Ubuntu 10.10』をシャットダウンして、今度は『Windows XP Pro SP3』を直に起動しました。
↓『Windows XP Pro SP3』上での『CPU-Z』の画像です。
ここで気付いたことなのですが、CPUのスピードが 1596.2MHz となっており、半分以下の低速になっていました。
しかし、ブラウザなど何かソフトを実行して負荷をかけると、自動的に 3458.6MHzくらいの速度にUPします。
自分は、まったく何も設定していないのですが、自動的に CPU の EIST(=いわゆるIntel版の省電力機能)が有効になってしまったようです。
別に、このままでも良いのですが、常に最大スピードとなるようにする方法はないものかと色々と試してみたところ、
以下の方法で、スピードが最大かつ固定になることが分かりました。
まず、再起動して F10キーを押し、BIOS 画面を表示します。
次に、『Advanced』→『Advanced Processor Options』画面を表示します。
そして、表示されている項目の中の『C1 Enhanced Mode』を『Disabled』に変更し、セーブします。
↓BIOS 画面の該当箇所です。
↓ BIOSの設定変更後に、再度『Windows XP Pro SP3』を起動して『CPU-Z』を実行したところ、常に3458.6MHzのスピードとなりました。
最後に感想ですが、CPUを交換し、更にオーバークロックしたことにより、デフォルトの状態よりもかなり速くなりました。
そして挙動が不信となるようなことも一切なく、想定していた以上の安定感が感じられ、快適になりました。
ただ、CPUについてはオーバークロックにまだ余裕がありそうで特に心配していないのですが、それ以外にちょっと気になっている点があります。
それは、FSBを上げていることにより、メモリもオーバークロック状態になっていると思われる点であり、それがちょっと気になっています。
ちなみに、メモリは『ML110-G5』,『ML115-G5』本体に付属していた標準の1GB ECC付メモリを使用しているのですが、とりあえず現状では全く問題なく動いています。
あとは、自分の使用目的の範囲では影響ありませんが、グラボの PCI-Express の x1 動作は、動画やゲームなどを目的とし、それらに期待している人にとっては、やはりネックになりそうな気がします。
しかしながら、『ML110-G5』本体の価格が 7,980円というのを考えれば、じゅうぶん過ぎる性能だと思いました。
スポンサーリンク
【カテゴリ:パソコン ML110-G5】の最新記事
- 『ML110-G5』のPCI-Eスロットを再び加工した
- 『ML110-G5』に『Windows 8 Enterprise』90日間評価版(x64)をインストールしてみた
- 『ML110-G5』上の“Ubuntu”を“12.04 LTS”にアップグレードした
- 『ML110-G5』でCPUをオーバークロックしても、メモリはオーバークロックされていなかった
- 『ML110-G5』に『Windows 8』開発者向けプレビュー版(x64)をインストールしてみた
- 『ML110-G5』用の自作サイドパネルにファンフィルターを装着
- 『ML110-G5』用の『サイドパネル(NVIDIA edition)』を製作した
- 『ML110-G5』の電源を『GORI-MAX2 KT-S550-12A』に交換した
- 『ML110-G5』に『W500-SA』を取り付けてみた
- 『ML110-G5』で『UCTB9』(=ENERMAX製ケースファン)を試してみた
- 『ML110-G5』にインストールした『Windows 7 Pro x64』の続き
- 『ML110-G5』のCPUファンを交換した
- 『ML110-G5』のケースファンを『光る!KAMAKAZEの風 92』に交換した
- 『ML110-G5』に『Windows 7 Pro x64』をインストールしてみた
- 『ML110-G5』に『MRA201(HDDマウントラック)』を取り付けた
- 『ML110-G5』で『Celeron E3400』を使って『EIST』の機能を確認してみた
- 『ML110-G5』でBIOSを最新の『O151025』に更新した
- 『ML110-G5』で『BMCのファームウェアバージョン』を『3.20』に更新
- 『ML110-G5』のケースファンを交換してみた
- 『ML110-G5』に『CPUクーラー』の『刀3』を載せてみた