【カテゴリ:パソコン 『Ubuntu』 Tips等】
今まで、メールソフトは『Outlook Express』をずっと何年も使っていたのですが、今度『Thunderbird』に切り換えることにしました。というのは、『Outlook Express』では『Ubuntu』や『Windows 7』上で使うことができませんが、『Thunderbird』だと『Ubuntu』や『Windows 7』などの異なったOSでも同様に使うことができるからです。
実は、自分は1年以上前に『Windows 7』を買っており、一応インストールはしているのですが、それにもかかわらず、『Windows 7』は全く使用していません。
その一番の理由は、『Outlook Express』が使えないからです。
自分は、『Outlook Express』上に、過去の重要なメールを大量に抱えており、また、受信メールの振り分け用としても200くらいのルール設定をしています。
このため、メールソフトの切り換え作業には、とても時間がかかりそうであり、なかなか他のメールソフトに切り換える決心がつきませんでした。
しかし、先日、パソコンが起動できなくなるトラブルがあり、その復旧作業のついでに、メールソフトを『Thunderbird』に切り換えることにしました。
この『Thunderbird』をインストールした際には、『Outlook Express』のメールデータは簡単に引き継ぐことができました。
しかしながら、フィルタ(=受信メールの振り分けルール)については、引き継ぐことができず、ほぼ丸一日かけて一個一個フィルタの設定作業をしました。
この切り換え作業は、『Windows 2000 Pro SP4』上で行ったのですが、次に『Ubuntu 10.10』上でもメールを送受信してみようと思って色々と試したところ、『Ubuntu 10.10』と『Windows 2000 Pro SP4』等がインストールされているマルチブート環境で、『Thunderbird』のメールデータをOS間で共有する事ができました。
せっかくなので、自分がおこなった『Ubuntu 10.10』への『Thunderbird』のインストール手順や、メールをOS間で共有して使用する方法などを、このブログにメモ代わりとして記録しておこうと思います。
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今回は『Windows 2000 Pro SP4』上のメールデータが対象ですが、他のウィンドウズOS(=XPなど)でもフォルダ名が異なるだけで、同様に『Ubuntu 10.10』と共有できると思います。
...
※ まず、『Ubuntu 10.10』への『Thunderbird』のインストール方法です。
メニューの『アプリケーション』→『Ubuntuソフトウェアセンター』をクリックします。
表示された『Ubuntuソフトウェアセンター』の画面で『インターネット』をクリックします。
表示された『インターネット』の中から『メール』をクリックします。
表示された『メール』の中から『Mozilla Thunderbird メール/ニュース』を選択し、『インストール』をクリックします。
インストールを実行するには、特権が必要になりますので、パスワードを入力して『認証する(A)』をクリックします。
↓インストール実行中です。
インストールが完了すると、『インストール』ボタンが『削除』ボタンに切り替わります。
更に、メニューの『アプリケーション』→『インターネット』には、『Mozilla Thunderbird Mail/News』が追加されますので、この『Mozilla Thunderbird Mail/News』をクリックして、『Thunderbird』を起動します。
↓起動した『Thunderbird』の画面ですが、全て英語で表示されています。
『Mail Account Setup』では、『Cancel』をクリックして抜け、『Thunderbird』は一旦終了させます。
※ 以降、日本語表示に切り換えるための手順を実行します。
『メニュー』の『システム』→『システム管理』→『言語サポート』をクリックします。
『言語サポートが完全にはインストールされていません』と表示されるので、『インストール』をクリックします。
インストールを実行するには、特権が必要になりますので、パスワードを入力して『認証する(A)』をクリックします。
↓『変更を適用しています』の画面が表示されます。
『変更を適用しています』が終了したら、『言語とテキスト』画面の『閉じる』ボタンをクリックします。
メニューの『アプリケーション』→『インターネット』→『Mozilla Thunderbird Mail/News』をクリックして『Thunderbird』を起動します。
↓『Thunderbird』が日本語で表示されるようになりました。
『メールアカウント設定』は行わずに、『キャンセル』をクリックし、更に『Thunderbird』は一旦終了させます。
※ 以降、『Windows 2000 Pro SP4』上の『Thunderbird』のメールフォルダを共有して使用するための手順を実行します。
『メニュー』の『アプリケーション』→『アクセサリ』→『端末』をクリックします。
『端末』のウィンドウにて、『thunderbird -P』(Enter)とキー入力します。
以下の『Thunderbird - Choose User Profile』画面が表示されます。
『Create Profile...』をクリックします。
以下の『Create Profile Wizard』画面が表示されるので、『>Next』をクリックします。
以下が表示されるので、入力ボックスに適当なプロフィールの名前を入力して『Choose Folder...』をクリックします。(例として、自分は『kingpcfx』を入力)
以下のような『Choose Profile Folder』画面が表示されます。
『Windows 2000 Pro SP4』上のドライブの『Thunderbird』のメールフォルダを選択し、『開く(O)』をクリックします。
参考までに自分の例として、今回『Windows 2000 Pro SP4』側で見た、対象となるメールのフォルダは、
C:\Documents and Settings\Administrator\Application Data\Thunderbird\Profiles\hlvlgnx1.default
です。
以下の『Create Profile Wizard』画面に戻るので、『Finish』をクリックします。
以下の『Thunderbird - Choose User Profile』画面に戻るので、『Start Thunderbird』をクリックします。
以下のような画面が表示されるので、必要に応じて『OK』または、『キャンセル』をクリックします。(自分の場合は『OK』を選択しました)
↓『Windows 2000 Pro SP4』上で使用していた『Thunderbird』のメールが、全てそのまま表示されました。
(注意:このフォルダ設定作業は1度だけで良く、次回からは『Thunderbird』をメニューから起動しても、この設定内容が反映されています。)
メールの内容や、アカウント情報、フィルタ設定(=メールの振り分けルール)等も全て同じ内容であり、メールの送受信も問題なく実行できました。
ちなみに、今回『Ubuntu 10.10』上で送受信した『Thunderbird』のメールデータは、実際には『Windows 2000 Pro SP4』上のドライブ/フォルダのファイルを更新しています。
そのため、この後『Windows 2000 Pro SP4』で立ち上げ直して『Thunderbird』を起動したところ、『Ubuntu 10.10』上で送受信したメールデータも問題なく反映されていました。
最後に『Thunderbird』への要望です。
『Thunderbird』は、使い勝手など全般的に非常に満足しているのですが、できれば『Firefox』の『Personas (ペルソナ) 』のようなデザインの着せ替え機能が欲しいと思いました。
もしかしたら、自分が知らないだけで、既にそのような機能が存在するのかもしれませんが...
12月20日(月) 22:15 追記
『Thunderbird』での『Personas (ペルソナ) 』の件ですが、その後調べたら『Thunderbird』でもアドオンの『Personas (ペルソナ) 』が使えるということが分かりました。
以下は、参考にしたページです。
MozillaZine.jp :: トピックを表示 - [解決] thunderbirdでpersonaのテーマを保存、選択できない:
http://forums.mozillazine.jp/viewtopic.php?p=35923
しかしながら、現時点でダウンロード可能な『Personas Plus』(=personas-1.6.1-fx+tb.xpi)は、最新の『Thunderbird 3.1.7』に対応しておらず、インストールできませんでした。
↓『Windows 2000 Pro SP4』上の『Thunderbird 3.1.7』では、以下のようにエラーとなりました。
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