【カテゴリ:FX 『Ubuntu』でFXトレード】
このブログでは、以前、昨年(=2010年)の5月28日に”『ML115-G5』の『Ubuntu』上で『VMware』を使い『MT4』を動かしてみた”
という記事を書いたことがあります。
そのときは、『VMware Player』を利用して『Windows XP』を起動し、更にその『Windows XP』上で『MetaTrader4』を動かしましたが、今回は『Ubuntu 10.10』上で『Wine(=ワイン)』を使用して『MT4(=MetaTrader4)』を動かしてみました。
『VMware Player』を利用した前回の方法に比べると、仮想OSの『Windows XP』を起動する手間が不要であるため、『MT4』を起動するまでの手順が非常に簡単であり、また、起動されるまでの時間も圧倒的に早いです。
というか、『Ubuntu』での操作上、何の違和感も感じず、まるで『Ubuntu』上で直接『MT4』を実行しているかのようです。
『VMware Player』を利用した前回の方法とは、比較にならないほど便利です。
そこで、せっかくなので自分が行った方法を振り返って整理し、このブログで紹介することにしました。
...
ところで、今回、自分は以下のページを参考にさせていただきました。
MetaTrader 練習帳: Ubuntu 10.04 LTS に MetaTrader4 をインストール:
http://fxmetatrader.blogspot.com/2010/10/ubuntu-1004-lts-metatrader4.html
自分がおこなった実行までの手順とは若干異なりますが、上記ページのおかげでトラブルも発生すること無く、簡単に動かすことができ、とても役に立ちました。
...
以下、少し長くなります。
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上部『メニュー』の『アプリケーション』→『Ubuntuソフトウェアセンター』をクリックします。
以下の『Ubuntuソフトウェアセンター』画面が表示されます。
右上にある検索の入力ボックスに、『wine』と入力します。
『Wine Microsoft Windows 互換レイヤ(Beta リリース)』を選択して、『インストール』ボタンをクリックします。
実行するには特権が必要な為、以下の『認証』画面が表示されます。
『パスワード』を入力し、『認証する(A)』ボタンをクリックします。
『インストール』が開始され、以下のように表示されます。
しばらくすると『インストール』途中に、以下のような画面が表示されます。
『チェックボックス』にチェックを入れて、『進む(F)』ボタンをクリックします。
『インストール』が継続されます。
『インストール』が終了すると、『インストール』と表示されていたボタンが『削除』の表示に切り替わります。
上部『メニュー』の『アプリケーション』に、『Wine』という項目が追加されました。
以上で『Wine』のインストール手順は終了です。
次に、『MT4』のダウンロードとインストールの手順です。
ウェブ・ブラウザの『Firefox』を起動します。
起動方法の例としては、上部『メニュー』の『アプリケーション』→『インターネット』→『Firefox ウェブ・ブラウザ』をクリックします。
表示されたブラウザのアドレス欄に、『http://www.metatrader4.com』と入力して、ダウンロードのページを表示させます。
表示されたページの中で、『Free download (5.6Mb)』という箇所をクリックします。
以下のような画面が表示されるので、『ファイルを保存する(S)』を選択して『OK』をクリックします。
『ダウンロードマネージャ』画面が表示され、『ダウンロード』が終了すると以下のように表示されます。
ダウンロードした『mt4setup.exe』の箇所を右クリックで選択し、『保存フォルダを開く(F)』をクリックします。
以下のように『ダウンロード』フォルダの内容が表示されます。
『mt4setup.exe』のファイルを右クリックで選択し、『プロパティ(P)』をクリックします。
以下のような『mt4setup.exe のプロパティ』画面が表示されます。
『アクセス権』タブの画面を開き、『プログラムとして実行できる(E)』のチェックボックスにチェックを入れて、
『閉じる(C)』をクリックします。
再度『mt4setup.exe』のファイルを右クリックで選択し、『Wine Windows Program Loaderで開く(O)』をクリックします。
以下のような『MetaTrader 4.00 セットアップ』画面が表示されるので、『Japanese』を選択して、『次へ>』をクリックします。
『次へ>』をクリックします。
『はい。全てのライセンス条項に同意します』のチェックボックスにチェックを入れて、『次へ>』をクリックします。
『次へ>』をクリックします。
『次へ>』をクリックします。
『次へ>』をクリックします。
インストールが開始されます。(以下は、ファイルをコピーしている状況です)
以下が表示されたら、『終了』ボタンをクリックして終了します。
これで一応『MT4』のインストールは終了なのですが、まだ『MT4』を実行することはできません。
(実行しようとしても、『MT4』は起動されません。)
実行するには『mfc42.dll』をダウンロードして、『MT4』がインストールされているフォルダにコピーする必要があるからです。
以下は、その手順です。
ウェブ・ブラウザの『Firefox』を起動し、
http://www.dlldump.com/download-dll-files_new.php/dllfiles/M/mfc42.dll/6.0.400/download.html
のページを表示します。
表示されたページの中で、『Click Here to Download mfc42.dll』という箇所をクリックすると、以下のような画面が表示されるので、『ファイルを保存する(S)』を選択して『OK』をクリックします。
ダウンロードした『mfc42.dll』の箇所を右クリックで選択し、『保存フォルダを開く(F)』をクリックします。
以下のように『ダウンロード』フォルダの内容が表示されます。
コピー先のフォルダを開くために、上部『メニュー』の『場所』→『ホーム・フォルダ』をクリックします。
表示された画面において、メニューの『表示(V)』→『隠しファイルを表示する(H)』にチェックを入れます。
すると、『.wine』というフォルダが表示されるようになります。
『.wine』のフォルダを開き、続けて順に『drive_c』→『Program Files』→『MetaTrader 4』のフォルダを開きます。
先程の『ダウンロード』フォルダの画面にて『mfc42.dll』の右クリック・メニューから、『コピー(C)』をクリックします。
『MetaTrader 4』のフォルダに『mfc42.dll』を貼り付けます。
これで、『MT4』を実行するための環境が整いました。
『MT4』の起動は、以下のいずれかによりおこないます。
・その1
上部『メニュー』の『アプリケーション』→『Wine』→『Programs』→『MetaTrader 4』→『MetaTrader』をクリックして起動。
・その2
デスクトップ上に表示されている『MetaTrader 4』のアイコンをダブルクリックして起動。
見事、以下のように『MT4』が起動されました。
まるで、ウィンドウズ上のネイティブな環境で実行しているかのごとく、高速な動作でサクサクです。
とりあえず、これで終了となりますが、以上の手順を振り返ってみて、ターミナルウィンドウ(=端末画面)を開いて直接コマンドを入力するような作業は一切ありませんでした。
全て『GUI』上での作業で完結できました。
ですので、Linux に不慣れな人でも、それほど違和感無く実行できると思います。
普段『MT4』を使用していて『Ubuntu 10.10』のパソコン環境を持っている人は、是非お試しあれ!!
04月24日(日) 23:50 追記
久しぶりに、別のパソコンを使用して上記の手順を実行してみたところ、『MT4』は起動されませんでした。
調べたところ、上記『http://www.metatrader4.com』からダウンロードできる『MT4』インストール用のセットアップファイルが更新されていました。
このバージョンアップ(?)の影響で、更に『MSVCP60.DLL』というファイルが必要になることが分かりました。
上記『mfc42.dll』ファイルの場合と同様の手順で、以下のページから『MSVCP60.DLL』をダウンロードし、『MetaTrader 4』のフォルダ(=『.wine』→『drive_c』→『Program Files』→『MetaTrader 4』の順に開いたフォルダ)にコピーしてみたところ、起動できるようになりました。
MSVCP60.DLL download - free dll files:
http://www.dlldump.com/download-dll-files_new.php/dllfiles/M/MSVCP60.DLL/6.02.3104.08/download.html
04月27日(水) 17:00 追記
今後の為に、前回の追記で、なぜ『MSVCP60.DLL』が必要と分かったかを追記しておきます。
自分は、どのようなエラーが発生しているかを見ようと思い、コマンドライン端末から『MT4』を直接起動してみました。
すると、以下のようなエラーが表示されました。
kingpcfx@kingpcfx-virtual-machine:~$ cd .wine/drive_c/Program\ Files/MetaTrader\ 4/
kingpcfx@kingpcfx-virtual-machine:~/.wine/drive_c/Program Files/MetaTrader 4$ wine ./terminal.exe
err:module:import_dll Library MSVCP60.dll (which is needed by L"C:\\Program Files\\MetaTrader 4\\terminal.exe") not found
err:module:LdrInitializeThunk Main exe initialization for L"C:\\Program Files\\MetaTrader 4\\terminal.exe" failed, status c0000135
kingpcfx@kingpcfx-virtual-machine:~/.wine/drive_c/Program Files/MetaTrader 4$
エラーのメッセージとしては、DLLライブラリの『MSVCP60.dll』が見つからない、というような内容でした。
そこで、試しに『MSVCP60.dll』をダウンロードしてきて、フォルダにコピーしてみたら、動いたという訳です。
尚、上記のエラーログは、古いバージョンの『MT4』がインストールされている仮想環境(=Windows上でVMwareを使用したUbuntu)が残っていたので、その環境で再度試してみた結果です。
ちなみに、バージョン 4.00 build 392 では、問題ありませんでしたが、バージョン 4.00 build 399 へのアップデートで今回のエラーが発生するようになりました。
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<追記>の項、私にとってものすごくタイムリーでした。
今年の3月来、2台のPCをUbuntuとecolinuxに乗り換えて、苦労しつつもMT4が作動するようになって、快適にすごしていましたのです、が、2日前にupdateの通知がきたのでやってみたら、、起動しなくなってしまい途方にくれていました。 貴ブログをブックマークさせていただきます。 これからもよろしくおねがいします。
なんとか起動できるようになったので、とりあえず追記しておいたのですが、それが役に立ったみたいで良かったです。
あと、このブログですが、最近は書くネタが思いつかなくて困っている状態です。
せっかくブックマークして下さるとの事ですが、今後、更新頻度は非常に少なくなると思います。
自分的には、質問したいこと(→書いてほしいネタ?)ならいっぱいあるんですけどね^^;
そもそも「MSVCP60.DLL」ていうファイルが必要!、、なんて本家サイトにでも書いてあったのですか??
そのあたり間口ひろげて知りたいもんです。
ま、ちょくちょく訪れてみます。。