【カテゴリ:パソコン ML115-G5】
久しぶりの『ML115-G5』に関するネタです。『ML115-G5』の背面のケースファンを『SCYTHE(=サイズ)』の『光る!KAMAKAZEの風 92(=SY9225SL12VBL)』に交換しました。
↓交換後に電源オンしたときの概観画像
交換した『光る!KAMAKAZEの風 92』は、3月13日に書いたとおり、3月12日に秋葉原の『ソフマップリユース総合館』で480円で買ってきたものです。
↓SCYTHE『光る!KAMAKAZEの風 92』(SY9225SL12VBL) の概観画像
別に交換する必要性は無いのですが、せっかく買ったので、遊びがてらということで交換することにしました。
...
スポンサーリンク
(03/20)『ML110-G5』のケースファンを『光る!KAMAKAZEの風 92』に交換した
さて、最近、暖かくなってきたおかげで、当ブログへの検索ワードに『ML115』の『FAN』関連のキーワードが目立って増えてきました。
きっと、発熱や騒音に悩まされている人が、このGW期間を利用して何か対策を取ろうと考え始めているのではないでしょうか。
『ML115-G5』は販売されなくなってからしばらく経過しており、今でこそ、あまりネット上では目にすることが少なくなりましたが、かつては大人気で大量に売れていたので、パーツを交換しながら、まだまだ現役で使用している人が大勢いることと思います。
自分も『ML115-G5』を2台持っていますが、そのうちの1台は背面のケースファンを『光る!KAMAKAZEの風 92(=SY9225SL12VBL)』に交換しています。
もう1台のほうには、ケースファンを『鎌風の風 90(=KKF90-01)』(=LED無しのモデル)に交換してあるのですが、今回は、こちらの『ML115-G5』も、背面のケースファンを『光る!KAMAKAZEの風 92(=SY9225SL12VBL)』に交換することにしました。
そして、ついでに、今まで『ML115-G5』で『Athlon 64 X2 5000+』を使っていて悩まされ続けた CPU の高温エラーによる強制シャットダウンの件が解消されたので、その件についても書いておく事にしました。
↓交換前の状態(『鎌風の風90 KKF90-01』が取り付けてあります)
↓『鎌風の風90 KKF90-01』を取り外しました。
↓取り外した『鎌風の風90 KKF90-01』の概観
ファンガードは、『ML115-G5』に標準で使われていたプッシュピンをそのまま流用してファンに取り付けていました。
このプッシュピンは、以下のように、先の細い『キリ』などを使用すると簡単に取り外すことができて便利です。
↓『キリ』の先端を挿し込みます。
↓プッシュピンを外側に押し出すようにすれば、簡単に取り外せます。
↓『鎌風の風90 KKF90-01』からファンガードを取り外した状態の概観
↓取り外したファンガードを、『光る!KAMAKAZEの風 92(=SY9225SL12VBL)』に取り付けました。
↓ファンのコネクタは、片側の突起が邪魔なので、カッターで削り取りました。
↓新しいファンにはネジ穴の溝が無いため、ケースに取り付ける前に、一度ネジを取り付けて溝を刻んでおくと、後でケースへの取り付けが楽になります。
↓『光る!KAMAKAZEの風 92(=SY9225SL12VBL)』をケースに取り付けました。
↓ケースの後ろ側からの概観
↓ケース下部の『PCIブラケットに取り付けたファンコントローラー』の概観
↓電源オン後のケースファンの概観画像です。
↓ケースファンの回転数は、BIOSの画面を見ながら、とりあえず 2,000rpm 程度となるようにコントローラーで調節しました。
ちなみに、今回ケースファンを交換した『ML115-G5』のハードウェアのスペックは、以下のとおりです。
CPU:Athlon II X2 255(3.1GHz)
メモリ:4GB (SILICON POWER製 SP004GBLRU800S22 2GB×2 DDR2-800 non-ECC)
HDD:160GB(本体標準品そのまま)Western Digital製
VGA:SAPPHIRE Radeon X1600 PRO 256M GDDR3 PCIE HDMI
SOUND :CREATIVE Sound Blaster VX (SB-5.1-VX)
その他:標準CPUクーラーのファンを TK-FAN2SSK と OWL-FY0825L(WH) の2段重ねに変更
チップセットは『NFP3401』(=G5新タイプ)
↓BIOSのバージョンは、O18 07/06/2009 であり、CPUの名前には『AMD Processor model unknown』と表示されていました。
...
さて、もう1台のほうの『ML115-G5』なのですが、CPUは『Athlon 64 X2 5000+』に交換してあります。
こちらのハードウェアのスペックは、以下のとおりです。
CPU:Athlon 64 X2 5000+(2.6GHz)
メモリ:2GB(non-ECC)
CFD ELIXIR W2U800CQ-1GLZJ(DDR2 PC2-6400 CL5 1GB * 2)
HDD:250GB SAMSUNG製 HD250HJ
VGA:GeForce8400GS
LEADTEK WinFast PX8400GS TDH Silent 256MB
SOUND :CREATIVE Sound Blaster VX (SB-5.1-VX)
その他:CPUクーラーは、『刀3』に交換
チップセットは『NFP3400』(=G5旧タイプ)
今回、こちらの『ML115-G5』を久しぶりに起動して、重い動画ファイルを再生するなど負荷をかけてみました。
すると、CPU の高温エラーが原因で強制シャットダウンが発生しました。
↓強制シャットダウン直前に、『CPUID Hardware Monitor』というソフトを使って CPU の温度を見ていたのですが、『Core #0 84℃』,『Core #1 100℃』と表示されていました。
↓再度起動し、BIOS で温度を確認すると、CPU が 67℃,フロントの温度センサ(=だいたい室温と同じ)が 23℃でした。
CPUクーラーを付け直したり、グリスを塗り直すなどしても、同様の現象が発生しました。
もう、あきらめて標準CPUの『Athlon LE-1640B』に戻すか、新しいCPUを買ってきて交換するかなど悩んだのですが、ふと、『ある事』を試してみたら、強制シャットダウンのときと同様の負荷をかけても、CPUの温度は、BIOS 表示で 45℃以下にまで一気に下がって改善しました。
その『ある事』は何かというと、BIOSでCPUの電圧を下げる事でした。
この『Athlon 64 X2 5000+』を『ML115-G5』に取り付けた場合、BIOSには、『AMD Overclocking Configuration』という項目が表示されます。
↓『AMD Overclocking Configuration』では、CPU の周波数と、電圧が変更できるようになっています。
しかし、変更可能な周波数の最大は、定格の 2600MHz まででした。
CPUが『Black Edition』ではないため、定格以上へのオーバークロックはできないようです。
電圧のほうはというと、変更可能な範囲は 0.800V〜1.400Vとなっていました。(ちなみに定格は 1.35V)
そこで、自分は電圧を、1.25V、1.20V、1.15V、1.10Vと順に下げていき、その都度動作確認してみました。
(1.10Vより下は、試していません)
最終的に 1.10V で、強制シャットダウンされたときと同様の負荷をかけてみたところ、『CPUID Hardware Monitor』では、CPUの温度は『Core #0 51℃』,『Core #1 48℃』と表示されました。
なんと、ソフト上での値では、30℃〜50℃も改善しました。
そして、再起動してBIOSの表示で確認したところ、CPU は 44℃,フロントの温度センサは 23℃でした。
BIOS 表示上の値では、23℃も改善しました。
自分は昨年、CPUクーラーを交換したり、グリスの塗り方やグリス自体を変更したりと、色々と試してみましたが、それらが何か馬鹿みたいに思えてきました。
自分と同様に『Athlon 64 X2 5000+』を『ML115-G5』に取り付けて、CPUの発熱による強制シャットダウンに悩まされているというような人は、ダメ元で試されてみてはいかがかと思います。
ただし、あくまでも自己責任で...
↓参考までにBIOSで電圧を 1.100V に変更したときのCPU-Zのキャプチャ画像
↓電圧が定格 1.350V のときのCPU-Zのキャプチャ画像
ところで、この『AMD Overclocking Configuration』というBIOSの項目なのですが、もう一台の『Athlon II X2 255』が取り付けてある『ML115-G5』では、表示されず、同じ場所には、替わりに『Memory Channel Mode』という項目が表示されていました。
↑『Athlon II X2 255』の場合、『Memory Channel Mode』が表示されている。
ですので、BIOSに『AMD Overclocking Configuration』が表示されるのは、特定のCPUに限定されているという事になります。
ちなみに、『Athlon II X2 255』では、CPU は 35℃,フロントの温度センサは 21℃ でしたので、特に電圧を下げたりするなどの対策は不要でした。
以上、『ML115-G5』について詳しい人にとっては、何を今更と思われる内容かもしれませんが、知らなかった人も少なくないと思いますので、もしかしたら役に立つかもと思い、書いてみました。
05月24日(火) 16:00 追記
『Athlon X2 5000+』と書いていたのを『Athlon 64 X2 5000+』に修正。
スポンサーリンク
【カテゴリ:パソコン ML115-G5】の最新記事
- 『ML115-G5』にインストールした『Windows 8 Enterprise 90日間評価版』をリセットした
- 『ML115-G5』のマザーボードを交換した(フロントパネル用コネクタ加工編)
- 『ML115-G5』のマザーボードを交換した(バックパネル加工編)
- 『ML115-G5』と『GeForce8400GS』で『T221』を使用して『QUXGA-W(3840×2400)』(12Hz)の表示を試してみた
- 『ML115-G5』に『Windows 8 Pro x64』をインストールした
- 『ML115-G5』上の“Ubuntu”を“12.04 LTS”にアップグレードした
- 『ML115-G5』のグラボを『GV-R545SL-1GI』に交換して『Windows 7』をインストールした
- 『ML115-G5』で『Phenom II X2 560 BE』は正常に動作しなかった
- もう1台の『ML115-G5』の電源も交換した
- 『ML115-G5』でCPUを『Phenom II X2 555 BE』に交換してみた
- 『ML115-G5』用の自作サイドパネルにファンフィルターを装着
- 『プラスチックボード』で作った『ML115-G5』用のサイドパネルの続き
- 『プラスチックボード』を使って『ML115-G5』のサイドパネルを製作
- 『ML115-G5』の電源を交換した
- 『ML115-G5』のサイドパネルに穴を開けた
- 『ML115-G5』のケースが錆びてきた
- 『ML115-G5』のサイドパネルへの穴あけを断念
- 『ML115-G5』への『刀3』の取り付け方法を見直しした
- 『ML115-G5』の『CPU』を『Athlon II X2 255』に交換した
- 『ML115-G5』用のCPUとして『Athlon II X2 255』を秋葉原で買ってきた
どうしたらよいのでしょうか??
『光る!KAMAKAZEの風 92』のファンコンの『つまみ』のはずし方について
というタイトルの日記を書きましたので、そちらを参照してください。