【カテゴリ:FX 『Ubuntu』でFXトレード】
今回は『Ubuntu 11.04』上で、アプリケーションをインストールして実行する形式のFX取引システムを4種類ほど試してみたので、その結果を報告します。以前、『Ubuntu』上で『Wine』を使用して『MetaTrader4』を動かすことができたため、他のウィンドウズ用のFX取引システムも同様に動かせるのではないか、と安易に考え、大きな期待を抱いていたのですが、試してみた結果としては、まともに動作したのは1つだけであり、全体的には、かなり厳しい状況であると感じました。
↓唯一動作した『はっちゅう君FX』(=GMOクリック証券のFXneo)
しかしながら、例えインストール形式のツール/アプリケーションが実行できなくても、たいていはブラウザ版の取引システムが用意されているので、実際にはブラウザ版を使えば、ほとんどのFX会社において『Ubuntu』上でも取引することが可能です。
また、今回の結果は、あくまでも現時点での状況ですので、今後、『Ubuntu』や『Wine』のバージョンアップなど色々な環境の変化により、今回実行不可となったインストール形式のツールであっても、将来的には実行できるようになる可能性は少なからずあると思います。
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さて、以下はインストールして実行するタイプのFX取引システム(4種類)を『Ubuntu 11.04』上で試してみた際の結果と状況です。
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・結果としては、インストールできないため、実行不可でした。
↓以下のようなダウンロードページの『インストールする』ボタンをクリックしても、何も反応がありませんでした。
↓ウィンドウズ上で『インストールする』ボタンをクリックした場合、以下のような画面が表示されますが、『Ubuntu』上では表示されないため、その先に進む事ができず、インストールすることができませんでした。
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2.『はっちゅう君FX』(=GMOクリック証券のFXneo)
・結果は、インストールすることができ、実行も可能でした。
実際に取引の注文は行っていませんが、特に問題なさそうであり、かなりの安定感を感じました。
ここまで動くとは驚きであり、見た目的にも素晴らしいという良好な印象でした。
どうやら Java のアプリケーションのようであり、『Wine』を使用することなく、直接『Ubuntu』上にインストールされました。
↓『FXneo』のページ上の『利用規約に同意しインストール』ボタンをクリック
↓Java のアプリケーションのようであるため、そのまま『プログラムで開く』の状態で『OK』をクリック
↓『Warning-Security』という画面が表示されました。『Run』ボタンをクリック
↓『Security Warning』という画面が表示されました。『Allow』ボタンをクリック
↓『はっちゅう君FX』の起動中の画面が表示されました。
↓しばらく待った後、ログイン画面が表示されたため、ユーザ名とパスワードを入力して『ログイン』ボタンをクリック
↓ログイン後に表示された取引画面で、適当に操作してみた際のスクリーンショットです。
↓デスクトップ上には、アイコンが作成されており、以降は、このアイコンから起動できるようになりました。
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3.『WinTrader』(=フィリップ証券のフィリップFX)
・結果としては、実行できませんでした。
インストールは正常に完了したように見えたのですが、実際には正しくインストールされなかったようです。
自分は『Linux』に関する知識不足のためか、実行することができませんでしたが、なにか対策をすることで実行できるかもしれない、という印象を受けました。
↓ダウンロードのページから、『ダウンロード』のリンクをクリック
↓『ファイルを保存する(S)』を選択して、『OK』をクリック
↓『ダウンロード』フォルダを開き、ダウンロードしたファイル『pfkk_trader_setup.exe』を『Wine Windows Program Loaderで開く』で実行
↓『Phillip Securities KK Demo Setup』というタイトルの画面が表示された。(なぜか Demo と表示されていた。)『Next>』をクリック
↓インストール先のフォルダは、デフォルトのままで『Next>』をクリック
↓スタートメニューのフォルダも、デフォルトのままで『Next>』をクリック
↓『Setup was completed successfully』(=セットアップは正常に完了した)と表示された。『Next>』をクリック
↓『Finish』をクリック
↓デスクトップ上には、アイコンが2つ追加されていた。
↓上部パネル内アプリケーションの『Wine』メニューにも、起動用のメニューが追加されていた。
ここで、デスクトップ上のアイコンや、起動用のメニューから実行しようと試みたのですが、結局実行はされませんでした。
↓インストールされた実行ファイルを調べると、なぜか『fx_loader.exe.lz』というファイル名になっていました。拡張子の『.lz』が余計。
この『fx_loader.exe.lz』は圧縮ファイルではないみたいだったので、『fx_loader.exe』にリネームしてみたのですが、それでも実行することはできませんでした。
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4.『SaxoTrader』(=サクソバンクFX証券のFXサービス)
・結果としては、インストールに失敗したため、実行できませんでした。
↓ログイン後の画面で、『SAXOTRADER(ダウンロード版本番取引ツール)のダウンロードはこちら』のリンクをクリック
↓『ファイルを保存する(S)』を選択して、『OK』をクリック
↓『ダウンロード』フォルダを開き、ダウンロードしたファイル『saxotrader_webdeploy.exe』を『Wine Windows Program Loaderで開く』で実行
↓『SaxoTrader』というタイトルの画面が表示された。なにやら『Microsoft .NET 4.0 Full Runtime』のファイルをダウンロードし始め、かなり時間がかかりそうな雰囲気。
↓しばらく(=数分間)経過後、『Microsoft .NET 4.0 Full Runtime インストール中』の表示に切り替わった
↓『SaxoTraderにおけるエラー』というタイトルで、インストールに失敗した旨のメッセージが表示された。『OK』をクリック
↓『完了』ボタンをクリックして終了。
インストールに失敗したため、結果として実行できず。
...
今回は、以上で終了です。次回は未定。
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