【カテゴリ:パソコン 『Ubuntu』 Tips等】
今回は『Ubuntu 11.04』上で『Wine』を使ってバイナリエディタの『BZ』を実行してみました。『BZ(=Binary Editor BZ)』は、ウィンドウズ用のフリーソフトであり、多機能なバイナリーエディターです。
『Ubuntu』でも、『ghex(=Hex Editor)』というエディターがあり、『Ubuntuソフトウェアセンター』からインストールして実行することができますが、残念なことに、表示可能な文字が1バイトのASCII文字だけであり、漢字については表示できないようです。
ですので、自分にとっては『Ubuntu』上で、漢字が表示可能なバイナリエディタの『BZ』が使えれば、今までウィンドウズで使い慣れていた事もあり、非常に有り難いです。
という訳で『Wine』を使って動くか否かを試してみたのですが、結果、無事に動かす事ができました。
↓『BZ』を実行した際のスクリーンショット画像。(右側に表示されているウィンドウが『BZ』)
『Ubuntu』標準の『Unicode(UTF-8)』に限らず、ウィンドウズ標準の『シフトJIS』漢字コードも正常に表示されました。
『BZ』を起動して、『BZ』にファイルをドラッグ&ドロップすれば、サクッとファイルの中身が確認できるので、自分にとっては、とても便利です。
多分、プログラム開発をしている人にとっては、『Ubuntu』上で作業するのに、結構役に立つのではないかと思います。
...
さて、自分が今回行った『BZ』のインストール方法についての手順を、以下に書いてメモしておこうと思います。
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窓の杜 - Binary Editor BZ:
http://www.forest.impress.co.jp/lib/stdy/program/progeditor/binaryeditbz.html
↓上記ページにて『DOWNLOAD』をクリックしてダウンロード後、以下の画面にて、『プログラムで開く(O)』のまま、『OK』をクリック
↓以下の書庫マネージャの画面にて、『展開』をクリック
↓『展開』画面にて、右クリック・メニュー→『隠しファイルを表示する(H)』にチェックを入れる
↓『.wine』→『drive_c』→『Program Files』の順にフォルダを移動/表示し、『展開(E)』ボタンをクリック
↓以下のように展開が完了したら、『終了(Q)』ボタンをクリック
↓ホームフォルダを表示させ、メニューの『表示(V)』→『隠しファイルを表示する(H)』にチェックを入れる
↓『.wine』→『drive_c』→『Program Files』→『Bz162』の順にフォルダを移動する。
ここで『Bz.exe』をダブルクリックして実行しようとしたところ、残念ながら、この段階ではまだ実行できませんでした。
↓コマンドライン端末にて、直接コマンドを実行すると、以下のようなエラーが表示されました。
これにより、原因は『MFC42.DLL』が無い為と判明。
そこで、以下のサイトから『MFC42.DLL』をダウンロードします。
mfc42.dll download - free dll files:
http://www.dlldump.com/download-dll-files_new.php/dllfiles/M/mfc42.dll/6.0.400/download.html
↓上記ページにて『Click Here to Download mfc42.dll』をクリックすると、以下の画面が表示されるので、『ファイルを保存』ボタンをクリック
↓以下のダウンロードマネージャ画面が表示されるので、右クリック・メニュー→『保存フォルダを開く(F)』をクリック
↓表示された『ダウンロード』フォルダの中の『mfc42.dll』を右クリック・メニュー→『コピー(C)』をクリック
コピー先は『Bz.exe』と同じフォルダでもよいのですが、『mfc42.dll』は他のアプリからも何かと必要にされることが多いので、『system32』のフォルダ(=ホームフォルダの下の『.wine/drive_c/windows/system32』)にコピーする事にします。
↓ホームフォルダから『.wine』→『drive_c』→『windows』→『system32』を開いて、右クリック・メニュー→『貼り付け(P)』をクリック
↓『Bz162』のフォルダ(=ホームフォルダの下の『.wine/drive_c/Program Files/Bz162』)の中の『Bz.exe』をダブルクリックして実行。
↓以下のように実行されました。
↓試しに、『Bz.exe』と同じフォルダの中にある『Bz.txt』を開いてみることにします。
↓『Bz.txt』を『BZ』のウィンドウにドラッグ&ドロップしました。
初期状態では、表示内容がズレており、漢字も正しく表示されていないので、設定内容を変更します。
↓メニューの『表示(V)』→『文字コード(C)』から『シフトJIS』を選択し、更に『自動認識(D)』にチェックを入れます。
↓メニューの『ツール(T)』→『フォント(F)...』をクリック
↓『フォントの指定』画面にて、フォント名に『梅ゴシック』を選択し、文字セットのプルダウンメニューからは『Japanese』を選択して『OK』をクリック
↓表示のズレが直り、漢字も表示されました。
ここで、一旦閉じて終了させることで、設定内容を保存します。
『BZ』での設定内容は、『Wine』のウィンドウズ・レジストリに格納・保存されるため、次回『BZ』実行時は、今回設定した内容が反映されます。
以上で終了ですが、ついでに、デスクトップにショートカットを表示させる手順と、パネルの『Wine』メニューに『BZ』起動用のランチャを追加する手順も書いておきます。
...
・デスクトップへのショートカット作成手順
↓『Bz162』のフォルダ(=ホームフォルダの下の『.wine/drive_c/Program Files/Bz162』)の中の『Bz.exe』を、右クリック・メニュー→『リンクの作成(K)』をクリック
↓『Bz.exeへのリンク』というファイルが作成されました。
↓作成された『Bz.exeへのリンク』をテスクトップに移動して完了。
・パネルの『Wine』メニューに『BZ』起動用のランチャを追加する手順
↓上部パネルメニューの『アプリケーション』を右クリック→『メニューの編集(E)』をクリック
↓以下のような『メイン・メニュー』というタイトルの画面が表示されるので、『アプリケーション』→『Wine』→『Programs』を選択し、『新しいアイテム(W)』ボタンをクリック
↓『ランチャの作成』画面が表示されるので、名前(N)に『BZ Editor』等をキー入力して『参照(B)』ボタンをクリック
↓『アプリケーションの選択...』画面が表示されるので、『Bz162』のフォルダ(=ホームフォルダの下の『.wine/drive_c/Program Files/Bz162』)の中の『Bz.exe』を選択して、『開く(O)』ボタンをクリック
↓『ランチャの作成』画面に戻ったら、『OK(O)』をクリック
↓パネルの『Wine』メニュー→『Programs』に『BZ』起動用のランチャが追加されました。
以上、ダラダラと長くなりましたが、全然大した事はしていません。
おわり。
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