【カテゴリ:パソコン その他日記等】
昨日買ったCPU『Phenom II X2 555 BE』で4コア化と4GHzへのオーバークロックを試してみました。使用したマザーボードは、FOXCONN 製の A88GMX です。
さて、今まで使っていた『Athlon II X2 255』から『Phenom II X2 555 BE』に交換して、パソコンの電源をオンしたところ、なぜか立ち上がらなくなりました。
電源のランプは点灯してファンなども動いていますが、モニタやキーボードには全く反応がありませんでした。
しかし、5分以上何回か電源ボタンのオン・オフを繰り返しているうちに、なぜか突然起動できるようになりました。
その後『Windows XP Pro SP3』が立ち上がり、CPU-Z で状態を確認すると、なんと既に 4コア化されていました。
ちなみに BIOS は、なにも触っていません。
↓CPU-Z の画面(Cores と Threads が共に 4 と表示されている)
↓タスクマネージャの画面(CPU使用率のグラフが4つ表示されている)
この状態で『Prime95』を30分くらい動かしてみましたが、エラーは全く発生せず安定していました。
ただ、『HWMonitor』や『Core Temp』というソフトでCPUの温度を見ると、なぜか 0℃と表示されていたので、それだけが気になりました。
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CPU-Z でスピードを確認すると、4GHz になっていました。
↓CPU-Z の画面(Core Speed に 4000.1 MHz と表示されている)
なんとも、非常にあっけなかったです。
しかし、動作確認の為に『スーパーπ』や『Prime95』などを実行すると、いずれもすぐにエラーが発生しました。
ブルースクリーンにこそなりませんが、ソフトが異常終了したりと非常に不安定な印象であり、この状態ではとても使う気になれません。
この後、再起動してみたところ、なんとまた立ち上がらなくなりました。(CPU交換直後の現象と同様です)
今度は、いくら電源ボタンのオン・オフを繰り返しても完全に起動できない状態となってしまったため、マザーボードのCMOSをクリアしてみました。
すると、すぐに起動されるようになりました。
しかしながら、BIOS の CORE RELEASER という機能を有効にしようとすると、また立ち上がらなくなってしまい、再度 CMOS クリアが必要になりました。
結局、この後、2度と4コアで起動させることはできませんでした。
仕方なく4コアはあきらめることとし、デフォルトの2コアのままでオーバークロックして使うことにしました。
まず『k10stat』を使い 4GHz へオーバークロックしてみました。
↓『k10stat』の画面
↓CPU-Z の画面(Core Speed は 4000.0 MHz,Cores は 2)
この状態で『Prime95』を使用し、負荷をかけて動作確認をすると、残念ながら数分後にエラーが発生してしまいましたので、CPUスピードをもう少し下げる事とし、3.8GHz に設定してみました。
↓『k10stat』の画面
↓CPU-Z の画面(Core Speed は 3800.2 MHz)
とりあえず『Prime95』を1時間くらい動かしてみましたが、今度はエラーは全く発生しませんでした。
↓『Prime95』の画面
CPUの温度も『HWMonitor』で確認すると 17℃〜33℃くらいなので特に問題なさそうです。
↓『HWMonitor』の画面
という訳で、コア数はデフォルトの2のままですが、CPUのスピードを 3.8GHzにオーバークロックして常用することとし、BIOS の設定画面で 3.8GHz に固定しました。
↓BIOSメニュー画面→『Fox Central Control Unit』→『Fox Intelligent Stepping』→『CPU Multiplier Adjust』を『x19 3800 MHz』に設定
ところで、CPUクーラーはCPUの付属品を使っているのですが、『ジー』というかなり耳障りな音がしました。
たぶん個体差だと思うのですが、『Athlon II X2 255』に付属していたCPUクーラーに比べると、かなりうるさく感じて気になりました。
...
さて、以上振り返ってみて、結果論ですが『Phenom II X4 970 BE』または『Phenom II X4 965 BE』あたりを素直に買ったほうが良かったな、と思いました。
ただ、以前から興味のあった『無効化されたコアの復活』というのを体験できたという意味では、多少なりとも好奇心が満たされたので満足できたような気がします。
しかしながら、同じCPUを2個も買ったのと、余計なマザーボードも買ってしまったのは、かなり後悔というか、馬鹿な事したなぁと思いました。
おわり。
11月03日(木) 14:20 追記
上記の中で『結局、この後、2度と4コアで起動させることはできませんでした。』と書いたのですが、その後 BIOS で CPU のスピードを 2000MHz に落としてみたところ、4コアでも起動できるようになりました。
ちなみに 2200MHz 以上に設定すると、全く起動できない状態(=電源ランプは点灯してファンも動くが、モニタ,キーボードが反応しない状態)でした。
参考までに手順を書いておきます。
1.起動できなくなったら、まず CMOS をクリアする
電源ユニット自体に電源スイッチがあれば、スイッチをオフにする。電源スイッチがなければコンセントを抜く。
CMOS ジャンパーピンは 1,2,3 のうち、標準では 2と3 がクローズの状態なので、1と2 がクローズとなるようにジャンパーを差し替える。
数秒後、元の位置にもどす。
電源ユニットのスイッチをオンにする。コンセントを抜いた場合はコンセントを挿す。
2.BIOSメニュー画面→『THE CORE RELEASER』→『Advanced Clock Calibration』を『Auto』に設定する。
3.BIOSメニュー画面→『Fox Central Control Unit』→『Fox Intelligent Stepping』→『CPU Multiplier Adjust』を『x10 2000 MHz』に設定
4.『F10』キーを押して、保存&BIOSメニュー終了(Save & Exit)
自分の場合は、2000MHz で起動できるようになりましたが、これはきっと CPU の個体差だろうと思います。
2000MHz で起動後、ウィンドウズの場合は『K10stat』を使えば CPU のスピードを上げることができます。
しかし、せっかく無効となっていたコアを復活して 4コアでの起動ができるようになったのですが、結局自分は 4コアで使用せずに 2コアの3.8GHzで使用することにしました。
というのは、4コアでの動作に少々不安を感じたということもありますが、『エコキーパー(EC-03)』で消費電力をみたところ、2コアのほうが4コア時より数十ワットも低かったからです。
自分は常時エコキーパーを使って消費電力を目視しているため、最近は消費電力が低くなるのを見ると、精神的に気分が良くなるので...
11月03日(木) 19:35 再度追記
『Phenom II X2 555 BE』は2個買ったので、もう1個のほうのCPUに交換して4コア化を試してみました。
結果は、ダメでした。
CPUスピードを最低の800MHzにしたり、電圧を上げたりしても起動できませんでした。
同じロットでシリアル番号もたった15しか違わないのに、こちらは完全なハズレ個体でした。
ただ、デフォルト2コアでのオーバークロック3.8GHz駆動は問題なく実行できました。
この後、1個目のCPUに戻して CPUのスピードを 2000MHzに設定すると、やはりこちらのCPUでは4コア化して起動することができました。
参考までに、以下は1個目のCPUで4コア化できた際のBIOSの画面(BIOSメニュー→『THE CORE RELEASER』)です。※CPUスピードは 2000MHz。
あと、前回『HWMonitor』でCPU温度が 17℃〜33℃ だったのですが、何か間違いがあったような気がしたため再度測り直してみました。
以下は、同条件(=2コア3.8GHz 1.3V)で『Prime95』を10分程度実行した際の『HWMonitor』の画面です。
今日は比較的暖かく室温が 21℃の状態だったためか、CPUの温度は 26℃〜40℃でした。前回 17℃〜33℃ だったのは室温がかなり低かったためのようでした。
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パソコンの修理屋及び販売業を営んでおります。
これから申し上げることはあくまでも参考資料としてお受け止め下さい。
画像を拝見するとBIOSはAMIかと存じます。
AMIのBIOSの場合、あまり新しいバージョンにすると、
OC等に制限が掛かり、一定ラインより上のクロック設定が出来なくなります。
Intel環境、AMD環境、共に同様のようです。
4コア化も上記の制限の為、クロックダウンを行わないと出来ないように規制しているようです。
バーツを保護する為の対策なのでしょうか???。
ちなみに対策ですが、当方の場合はBIOSを古いバージョンに書き替えることで回避出来ました。
あまり新しいと規制に掛かります。
当方の場合は、順に古いバージョンに書き替えることで規制の掛からないバージョンまで持って行きました。
手間は掛かりますが、確実かと存じます。
1度試されてみて下さい。
但し、上記の対策は当方の経験上の方法です。
必ずしも確実な方法とは限りませんので、
ご理解ご了承の程、お願い申し上げます。
長くなりましたが、失礼いたします。
自分にとっては、とても有意義なアドバイスであると共に、大変ありがたく感じました。
この記事に書いたCPUの『Phenom II X2 555 BE』は、
現在別のPCに取り付けて使用中なので、すぐには試すことができないのですが、
いつか試してみたいと思いました。
貴重なコメントありがとうございました。