【カテゴリ:パソコン ML115-G5】
今日(4日)は、試しに『ML115-G5』のCPUを『Phenom II X2 555 BE』に交換し、『K10stat』というソフトを使って3.8GHzにオーバークロックしてみました。参考までに『HP-ProLiant-ML115 G5まとめwiki - CPU』(http://www26.atwiki.jp/ml115_g5/pages/14.html)のページによると、『Phenom II X2 555 BE』は一応動作OKとなっています。
自分は『ML115-G5』を2台持っているのですが、今回CPUを交換してみたのはその内の1台のみであり、交換前のハードウェア環境は以下のとおりです。
CPU:Athlon II X2 255(3.1GHz)
メモリ:4GB (SILICON POWER製 SP004GBLRU800S22 2GB×2 DDR2-800 non-ECC)
HDD:160GB(本体標準『WD1602ABKS』)
VGA:SAPPHIRE Radeon X1600 PRO 256M GDDR3 PCIE HDMI
SOUND :CREATIVE Sound Blaster VX (SB-5.1-VX)
電源 :KEIAN GORI-MAX2 KT-S550-12A
その他:標準CPUクーラーのファンを TK-FAN2SSK と OWL-FY0825L(WH) の2段重ねに変更
チップセットは『NFP3401』(=G5新タイプ)
ハードディスクには、『Windows 2000 Pro SP4』,『Windows XP Pro SP3』,『Ubuntu 11.10』がインストールしてあり、マルチブートの環境となっています。
↓取り外した『Athlon II X2 255』と今回交換する『Phenom II X2 555 BE』
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↓自分はいつもグリスを真ん中に盛り付けているのですが、今回は実験的に以下のように盛り付けてみました。
↓CPUクーラーを載せて、CPUの交換完了
↓電源をオンして BIOS の画面を見ると、以下のように表示されていました。
『AMD Processor model unknown』となっており、『Athlon II X2 255』のときと同様に、残念ながら BIOSメニューからは CPUクロックや電圧の変更ができなくなっていました。
↓参考用として CPUの温度は 34℃、フロントの温度は20℃でした。
まず、『Windows 2000 Pro SP4』で立ち上げ、動作確認をおこないました。
↓デフォルト状態での『CPU-Z』の画面(Core Speed 3200.1MHz / Core VID 1.325V)
『K10stat』を使って、3800MHzにオーバークロックし、逆に電圧は 1.300V に下げてみました。
↓『K10stat』の画面
↓オーバークロック時の『CPU-Z』の画面(Core Speed 3800.1MHz / Core VID 1.300V)
動作確認の為、とりあえず『Prime95』を10分程度動かしてみました。(本当はもっと長時間動かして確認したいのですが、時間がもったいないので短時間で省略)
↓『Prime95』実行時の画面
『HWMonitor』で温度を確認すると、20℃〜35℃でした。
↓『HWMonitor』の画面
『Prime95』実行中に消費電力を『エコキーパー』でみると、なんと 178ワットでした。
↓エコキーパーで表示された消費電力(178ワット)
A88GMX というマザーボードで、同条件(=3.8GHz 1.3V)で『Prime95』を実行したときよりも、はるかに大きな値だったので少々驚きました。
『ML115-G5』は、『チップセットが熱くなる』とよく言われていますが、もしかしたら、チップセットに無駄に電力が消費されているのではないかと感じました。(=勝手な想像です)
試しに、CPUのスピードを最低の 800MHz (VIDは0.975V)に下げて、アイドリング状態の消費電力を見ると、109ワットでした。(ちなみに A88GMX のときは、約60ワットでした。)
↓『CPU-Z』の画面(Core Speed 800.0MHz / Core VID 0.975V)
↓エコキーパーで表示された消費電力(109ワット)
次に再起動して『Windows XP Pro SP3』を立ち上げ、同様に『K10stat』で 3.8GHz にオーバークロックしてみましたが、全く問題ありませんでした。
↓『Windows XP Pro SP3』上での『CPU-Z』の画面(Core Speed 3800.2MHz / Core VID 1.300V)
更に『Ubuntu 11.10』を立ち上げてみましたが、自分は『Ubuntu 11.10』でオーバークロックする方法が分からなかった為、CPUのスピードは定格の3.2GHzです。
↓『Ubuntu 11.10』上で『VMware Player』を使用し、仮想OSの『Windows XP Pro SP3』を実行してみた際のスクリーンショット
...
ところで、オーバークロックした 3.8GHz(VID 1.3V)の状態で『CrystalMark 2004R3』というベンチマークソフトを『Windows 2000』と『Windows XP』の両方で実行してみました。
『CrystalMark 2004R3』は、あまり使ったことがないのですが、今後の比較用として測って記録しておくことにしました。
↓『Windows 2000 Pro SP4』で実行した『CrystalMark 2004R3』の結果
↓『Windows XP Pro SP3』で実行した『CrystalMark 2004R3』の結果
...
最後に感想ですが、『Athlon II X2 255』の定格3.1GHz から『Phenom II X2 555 BE』のオーバークロック 3.8GHz に変更しても、体感上の違いはほとんど感じられませんでした。
むしろ、CPUよりもハードディスクをSSDに交換するほうが、体感速度はアップしそうな気がしました。
おわり。
【追記】2012-09-17 05:50 訂正
最後の感想で、『体感上の違いはほとんど感じられませんでした。』と書いていましたが、訂正です。
その後、再度使ってみたところ、体感速度はかなりアップして、色々な用途で使いやすくなったと感じました。
結構イケてると思います。
発熱等考えると、自分的には『ML115-G5』用のCPUとしては『Phenom II X2 555 BE』が一番のオススメです。
最後の感想で、『体感上の違いはほとんど感じられませんでした。』と書いていましたが、訂正です。
その後、再度使ってみたところ、体感速度はかなりアップして、色々な用途で使いやすくなったと感じました。
結構イケてると思います。
発熱等考えると、自分的には『ML115-G5』用のCPUとしては『Phenom II X2 555 BE』が一番のオススメです。
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