【カテゴリ:FX 『Ubuntu』でFXトレード】
新規に『Ubuntu 11.10』をインストールした環境があり、そこで『GMOクリック証券』のFX取引ツール『はっちゅう君FX』を起動しようとして思い出したのですが、以前、以下のような記事を書いた事があります。2011年11月06日 『Ubuntu 11.10』上で『はっちゅう君FX』を起動
http://kingpcfx.seesaa.net/article/233886340.html
その中で、
「以前は確かに実行できていたのですが、どうやら『JAVA』関係に何らかの問題があって実行できなくなっているようでした。」
と書いていたのですが、別に『java』に問題があった訳ではなく、『はっちゅう君FX』が『OpenJDK』に対応しなくなっていただけのようでした。
『java』には『OpenJDK』と『Oracle JDK』(=旧 Sun JDK)の2種類があります。
『Ubuntu 11.10』をインストールしたデフォルトの環境だと『Open JDK』版がインストールされています。
インストールされている『java』のバージョンは、端末から以下のコマンドで確認できます。
$ java -version
以前『はっちゅう君FX』が動いていたのは『OpenJDK』版の java に対応していたからであり、その後『はっちゅう君FX』が動かなくなったのは、単純にバージョンアップ等で仕様が変わり、『OpenJDK』版の java に対応しなくなっていた為のようでした。
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ところで、この『Oracle』版の java なのですが、色々と訳ありでリポジトリから削除されているとのことであり、Ubuntu ソフトウェアセンターを使ってインストールする事ができませんでした。
というわけで、やはり今回も手動でインストールする事になりました。
ちなみに Ubuntu (Linux) におけるリポジトリとは、インターネット上にあるソフトウェアの倉庫のようなものです。
...
ところで、前回インストールしたときのバージョンは『Version 6 Update 27』でしたが、現在は『Version 6 Update 31』になっていました。
ダウンロードは前回同様以下のページから行いました。
Linux 版 Java ソフトウェアをダウンロード:
http://java.com/ja/download/linux_manual.jsp?locale=ja
ダウンロードしたファイルのファイル名は、『jre-6u31-linux-i586.bin』でした。
『java』のインストールの方法は、今回も以下のサイトを参考にさせていただきました。
Ubuntuインストール直後にやること(設定&追加するソフト)(11.10 Oneiric Ocelot編):
http://www.k5.dion.ne.jp/~r-f/sicklylife/memo/ubuntu1110/setting_and_install.html#jre
以下は、例として自分が端末を使用してインストールした際のヒストリ(=コマンド履歴)です。
$ cd ダウンロード/
$ ls -al jre*
$ chmod 777 jre*
$ ./jre-6u31-linux-i586.bin
$ sudo mv jre1.6.0_31/ /opt/
$ cd /usr/bin
$ ls -al java*
$ sudo rm -i java*
$ sudo ln -s /opt/jre1.6.0_31/bin/java .
$ sudo ln -s /opt/jre1.6.0_31/bin/javaws .
$ java -version
$ cd /opt/jre1.6.0_31/lib/fonts
$ sudo mkdir fallback
$ cd fallback
$ sudo ln -s /usr/share/fonts/truetype/takao/Takao* .
インストール後の『java』のバージョンを端末からコマンドで確認すると『1.6.0_31』に更新されていました。
『はっちゅう君FX』のインストールは、『GMOクリック証券』にログインして『FXneo』の画面から『利用規約に同意しインストール』のボタンをクリックしておこないます。
クリック後、以下のような画面が表示されます。
↓『プログラムで開く(O):』の『その他』を選択して『OK』をクリックします。
以下のような『プログラムの選択』画面が表示されるので、『ファイルシステム』→『usr』→『bin』の下にある『javaws』を選択して『開く(O)』をクリックします。
↓『プログラムで開く(O):』の『javaws』を選択して『OK』をクリックします。
すると、アプリケーションの起動中となりますが、ここでデスクトップ上へのショートカットの作成に失敗してしまいました。
構わず『了解』をクリックすると、以下のように『はっちゅう君FX』(バージョン 3.9.3)の起動中となります。
しばらくして、無事『はっちゅう君FX』が起動できました。
あとは、ユーザー名/パスワードを入力することで、普通に使うことができました。
さて、前記でデスクトップ上へのショートカットの作成に失敗していましたが、以下のように『/tmp』に『HatchukunFX.jnlp』というファイルが作成されていました。
このファイルをデスクトップ上などにコピーして置いておけば、次回からは、このファイルをダブルクリックする事で起動できます。
最後にお約束ですが、『GMOクリック証券』での『はっちゅう君FXご利用条件』には『Ubuntu 11.10』は含まれておらず、以下のような記述があります。
『当社推奨環境以外では動作保証をいたしかねますので、ご注意ください。』
ですので、当然ながら Linux OS の『Ubuntu 11.10』で『はっちゅう君FX』を使用するのは、例え問題が発生したとしても自己責任となります。
おわり。
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